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Cloudy――朝焼けの空
こんにちは。此処はKの運営するブログです。ポケモン系なりきりチャット「カフェパーティ」を知らない方、なりちゃ成分に抵抗がある方はブラウザバックを推奨します。

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スプラスインタビュー@20100308(0319イメージ追加)

 

今回取材に応じてくれたのはバクフーンの兄弟。ラストとスプリットである。
音楽活動を通じ、成長を続けるスプリットと先日死の狭間から甦った兄のラスト。
二匹のバクフーンの物語を楽しんでもらいたい。
また今回絵や質問などで多くの協力を得てこの記事が完成した事に感謝の意を述べたい。

(取材、執筆:ガルク)
(挿絵:ガーリィ、蒼斗)

S=スプリット
R=ラスト

 


取材する場所を取り決めるのは本来私の役目だったが、スプリットの希望で場所は彼に任せることにした。
彼の希望した場所は、古く静まり返った教会であった。独特の空気は強く生と死を感じされるものだ。ラストは実際に死を体験し、スプリットも強く生を考える唄を歌う事がある。それはなぜだろう。
そんな事を考えながら、私が到着すると、既に兄弟は教会の中で待っていた。
静かに何かを話し合っていたようだが、私を見つけるとすぐに声を掛けてくれた。

 

――教会。ちょっと驚きましたね。取材にしては珍しい。
S「あはは、そうですか?」
R「教会って言いだしたのはスプだよ。理由は俺も聞いてないけど」
――よかったら、理由も知りたいですね。
S「特にこれだ!という理由はありませんよ(笑)ただ、静かで瞑想ができる。そんな僕の我儘です。 ……あ、でも神秘的で美しいじゃないですか。教会って場所は。 僕はそんな場所が大好きです」
――なるほど。では、ひょっとしたら洞窟とか言い始めたかもしれませんね?
S「一歩間違えればありえたかもしれません(苦笑)」
R「確かに。スプはガキの頃からそういった感情があったよな。 ……なんつーの? なんでも綺麗に見えちゃうっていう感覚がさ」
S「あー……あったかも。 何でも綺麗病って名付けるかな」
――なんでも綺麗病?
R「確か5~6歳の頃だったと思うんだけど、森の洞窟に俺とスプとで遊びに行ったんすよ。で、その時になんかへんてこな石みたいのを見つけて」
S「へんてこって言うな(笑)」
――ははは;
R「……まぁ、何の変哲も無い石なんですよ。中に宝石が埋まってるわけでもなく、琥珀が見え隠れするでもなく。 ……でも、それが綺麗だと言うんです」
――うーん、何でだろうね?
S「何ででしょう?(笑)」
R「今上げたのは一例ですけど……スプは昔っからちょっと俺らとは考え方の違う……独特な考え方をしていたと思います」
S「まるで僕が変な存在みたいに感じるんだけど、気のせいだよね?」
――気のせいでしょう(汗)それじゃぁ、ちょっと僕の方からも質問したりしますね。
R「ういっす!」
S「はい!」

 


――子供の頃にあった思い出を教えてください。
R「子供の頃……か。 スプと毎日遊んでたような記憶しか残ってないな」
S「そうですね……僕はまだヒノアラシで、兄貴がマグマラシで。 いつも森の中で過ごしてました。というか、人間の住む街は危険だからあまり近づくなって、パパから言われてたんで。遊ぶ時はいつも森の中でしたね」
R「あぁ、親父……街へ行く道に四六時中立っててたよな(笑)」
――お父さんは厳しいバクフーンだったんだ?
S「厳しかったよね」
R「そーだな。スプはまだいいじゃん。次男だから。俺なんて長男だからってすぐにげんこつが飛んできた記憶があるんだけど。いや意味わかんねぇ!って叫びたくなったね!」
S「というか、叫んでたよね(笑)」
――厳しいお父さんだったんだね。 じゃぁ、お母さんは?
R「母さんは優しかったよな。おっとりしてて、小さかった」
S「まぁ、確かに小さいよね。僕と同じかそれ以下くらい。……それで、僕はママにばかり甘えてました(笑)」
――なるほど。それぞれ両親との思い出はありますか?
R「俺はバクフーンになってから、ずっと目標は親父でした。稽古つけてもらって、時々本気でバトルなんかしたりして。でも手が届かなくて、歯痒い思いをした……ってのが思い出ですね」
――お父さんとバトルしたんだ?それで?
R「悔しくて眠れない夜もありましたね……でも、俺が15の時に初めて勝ったんです。手加減無しで、本気で。で、森中にその噂があっという間に飛び交って、皆が俺を祝福してくれました。当時は親父が森で一番強くて、リーダー的な存在だったんで『じゃぁ、今日からはこの親子が森を守ってくれるんだな!』って。責任重大だなぁ、なんて。子供心に思いました」
S「凄い祝福だったよね。僕も森の住民として、兄貴の弟として、その時は本当に誇らしくみえたよ」
R「ん……(笑)」
――スプリットは何かある?
S「えっと、ママに絵を描いてもらってました。僕が見つけた風景を、キャンパスに描いてくれたんです」
R「母さんは絵が得意なんだよな」
S「そうそう。それで、絵を描いてもらって。それを僕にプレゼントしてくれたんです。それが凄く嬉しくて、夜はずっと絵を抱えて眠ってました」
――そんなに嬉しかったんだね。ちょっと思ったんだけど、スプリットはお母さんと似てるのかな?
S「似てる……っちゃ似てるのかもしれませんね。美術と音楽の違いあれど、芸術が好きなのはママ譲りだと思ってます」
R「というか、凄くそうだと思うんだが……それは気のせいか?」
S「気のせいだと思うよ(笑)」
――それじゃぁ、次は……どうしようか。暗い話と明るい話とどっちがいい?
S「出来れば暗い話は話したくないですね(苦笑)」
R「まぁ、明るいムードを下げるってのもアレだから……暗い話から?(苦笑)」
――うん、本当はこんな事訊きたくないんだけどね(汗)
S「訊かなくても」
――それじゃ取材にならないからさ(汗)

 

 

――えぇと、家族をバラバラにされた経緯について。簡単にでいいよ。
R「ん……そうだな……つまり、人間が俺らの住んでる森にやってきて、潰そうとしたんだ。理由とか分らないが、とにかく捕まったりとか抵抗すると攻撃されたりしたんだよな」
S「そうだね。僕は当時まだ13か14歳?で、兄貴が16か17歳でしたね。……僕はヒノアラシだったんですけど、機械で無理矢理進化させられて、ダーク化したりなんかしました。」
R「俺は親父と森の皆を守ろうとして……結論から言うと、殺されました。スプを逃がしてから、ピストルってのかな。それで、バァン!と撃たれて。」
――その時、両親はどうしてました?
R「後から聞いた話なんですけど、親父は最後まで森の♂のポケモンを率いて戦ってたらしいです。母さんは……その時、もうすぐタマゴが生まれそうだったんっす。あ、勿論俺達の弟か妹になるべきヒノアラシですよ?それを護ってたみたいです。母さんは最後に人間に捕まって、弟か妹はわかりません」
S「見たかったよね。僕らの新しい兄弟……」
R「……そうだな」
――そして、助かったのはスプリットだけだった?
S「はい……ダーク化されて、暴れてたところをクロって森を攻めに来た人間とは、違う人間に捕まったんです。」
――その後は、どうしたの?
S「幸いクロは凄く良い人間でした。僕の事を助けてくれたんです。でも、森に戻ってみても誰も居なくて……僕は一ヶ月くらいずっと泣き続けてました。悲しくて悲しくて仕方無かったんです。兄貴や、両親を失った現実を受け止めきれないくらいに。何度も森に行っては、泣いていたと思います」
――でも、立ち直るキッカケがあった。
S「クロに連れられて、初めてカフェパーティに足を運んだ時にレウス……当時はバクフーンって名乗ってましたけどね。彼が居たんです。もうその時は正直、レウス兄さんがラスト兄さんだと信じて疑わなかったです。」
――レウスとの出会いがあって……どう変わったのかな?
S「今思い返せば……レウス兄さんが居なかったら僕は僕でなかったかもしれません。そのくらい大きく、僕の事を支えて、愛してくれました。それから、レウス兄さんの父親はライカンさんと言うのですが……彼も僕のことをとても良くしてくれた方です。血は繋がっていなくても、僕は家族の一員だと思ってます。……それから、レウス兄さんの背中を追うようになったのは当然の事かもしれません。彼の世界の学校へ行き、勉強に励みました」
――なるほど。他にも、何か落ち込んでた自分を励ましてくれた思い出とかあるかな?
S「僕は学校に行って『宇宙船の艦長になる!』と宣言したんですけど、おかゆさんのポケモン、レレクが凄く応援してくれました。彼は純粋に僕を応援してくれたんです。だけど、そのお陰で前向きな気持ちで頑張れました。……それから、狼我さん。彼もぶっきらぼうでしたが、僕の相談に乗ってくれて、アクティブに僕を引っ張ってくれたと思ってます。あと、その頃は音楽活動も再開してたんで、ライブに足を運んでくれた人全てに感謝したいです」
――沢山の支えがあったんですね。その頃、ラストはどうしてたんですか?
R「俺ですか?俺はずっと真っ暗な場所に居たんでわかりません。……スプの成長すら見守ってやれなかった……」
――なるほど。

 


――それじゃぁ、音楽活動の話をさせてください。
S「はい」
――えぇと、スプリットが初めて音楽に触れた時の事を聞かせてください。
S「意外かも知れないんですけど、僕が最初に触れたのはギターじゃなくてピアノだったんですよ」
R「ん、其処まで遡っちゃうのか?(笑)別に良いと思うけど」
――えぇと、大丈夫?
S「大丈夫ですよ。 ……最初に音楽に触れたのは、兄貴が捨てられていたおもちゃのピアノを拾ってきてくれたのがきっかけです。で、そのピアノをポロン、ポロンって弾いてたんですよ。初めはなかなか上手に弾けなかったですね。でも、母が僕の眠っている間に一生懸命に練習して、僕に教えてくれたんです。『指はこう広げてね。そうそう、肩の力は抜いて……』って。だけど、僕は結局あまりそのアドバイスを聞かなかったんですよ。我侭でしたから(笑)」
R「音楽って自己流でもある程度までは上手くなれるもんな(笑)」
――なるほど(笑)じゃぁ、今のようにギターを弾き始めたキッカケは?
S「兄貴がまたある時ギターを持ってふらりと帰ってきたんです」
R「此処だけの話だけど、それは人間の楽器店でこう……ちょっと店先のを借りてきたんだ(笑)」
――犯罪じゃないですか;
R「時効だって!」IMG_000700.jpg(一同笑)
S「で、これでギターとピアノが揃ったわけなんですが、もうその頃の僕はギターに夢中だったんですよ。わぁ、本物の楽器だー!って」
R「生意気にもおもちゃって知ってたんだよな。 音が先ず違うし、2オクターブじゃすぐに飽きるーって言いながらも毎日毎日ポロポロやってたんだよな。でも、ギターが来てからというものの、俺と母さんでスプに教えてたら何時の間にかスプのものになってたんだよな」
S「初めは天体観測をしながら僕が兄貴に教わってたんですが、気付けばもう僕が一人で演奏して、歌ってました」
――それで、ずっと唄を歌って過ごしてたんだ?
S「はい。それこそ、暇があればずっと歌ってましたよ」
R「それから曲を創り始めたのもその頃からじゃなかったっけ?俺さ『たんこぶの唄』が忘れられないんだけど(笑)」
――たんこぶの唄?
S「勿論主役は兄貴です(笑)父親に怒られた兄貴を見て『あぁ、たんこぶが出来るっていうのは強くなるための愛情なんだ』って」
R「じゃぁなんでサビが『たんこぶ ゴツ! ゴツ!』なんだよ(笑)」
S「それはさ、ほら……僕なりの愛情というか。 そうやって表現したいお年頃だったんだよ(笑)」
――たんこぶの唄は初めてのヒット作品だったんだ?
R「そうだなぁ、森の中ではヒットしてたかも(笑)」
――それじゃぁ、話は少し飛ぶけど最近の話に進もうか。『サザンクロス』が結成された頃の事は覚えてる?
S「あぁ、懐かしいですね。4年くらい前の冬ですよ(笑)結成当時はですね、メンバーも全然違かったんですよ」
――へぇ、そうなの?
S「僕がボーカルギターってのは変わってませんけど、ギターにティオスって翼の白いラティオス、ベースは……今も変わりませんけどスラッガーって野球好きなデンリュウ、ドラムはヒットって大きなニドキングが担当してたんです。それから、ティオスが抜けてフェイスってボスゴドラがギターに入って、ヒットが抜けてクロがドラムに入ったんですよ。それからギターがスピネットってルカリオだったり、ルバートってフローゼルだったりして、最近はフィノがギターとして入り、シロがバイオリンを弾いてくれてます。……此処から先はサザンクロスのメンバーでお話したいですね」
――わかりました。じゃぁこの続きはまたの機会にお願いしますね。
S「はい」


――色々な人から質問が届いてますよ。答えてあげてください。
S「はーい」
R「ういっす!」

――今のギターって何本目?(byガーリィ)
R「うん、毎回疑問に思うよな。何で、お前の部屋にはそんなにギターがあるのかと」
S「結論から言うと……20本近くあります。ダメになっちゃったのも含めて。一番持ってるのが黄色のレスポール。全く同じヤツなんですけど、8本持ってるんですよ。それでも、1つ1つの音色が違うのが不思議なんですよね……ライブでは、主にその曲に合ったギターを使うんですよ。でも、今の黄色レスポールは2つ必ずライブ会場に持っていって、サブとしてスタンバイさせてます。メインで使ってる間、サブにはカポ(※カポタスト。ネックにつける事でコード進行によっては弾きやすくなったりキーを変える事が出来る)をつける曲のためにスタンバイさせたりとか」
R「あと、チューニングが違う事があるんだよな」
S「うん。半音下げチューニングがメインですが、曲によっては普通の時があるんで、その時はギターを変える時もあります」

――兄の事をどう思ってる?(byガーリィ)
R「これはスプ宛ての質問だよな(笑)」
S「なんだかストレートな質問だよね(笑)大好きですよ。頼れる兄です。兄が二人居る僕は世界で一番の幸せ者だと思います。誰がなんと言おうとね?」

――音楽って何だと思う?(byガーリィ)
R「また難しい質問を(笑)んー……俺は、なんつーか、伝えるべき方法の1つだと思うな。声だけじゃ届かないものも、音楽なら伝えられると思う」
S「輝きや幸福を得る事ができる。それで励まされ、時には泣かされ、考える。そんなものだと思います」

――好きな仔はいますか?(byバクト)
R「あんまり女の仔は見ないな……今の所フリーだ」
S「過去に二度フラれてます!両方キノガッサです! ……いや、でもね。音楽に恋愛が入ると、また別の感情が湧き出てきちゃうと思うんだ。だから、僕はもう暫く彼女は居ないままで過ごすと思うな」
R「それ、言い訳じゃね?(苦笑)」

――ライブを初めて苦労した事って?(byガーリィ)
S「街中を歩きにくくなった(笑)」
R「共和国で時々サインを求められるんだっけ?」
S「まーね……そういえばさ、今年のバレンタインにもチョコを貰ったんだけど……僕と同じくらいの年のバクフーンがボーカルをやってるバンドがあって、良くそのバクフーンと似てるって言われるんだけど、まさかその仔宛てのチョコを貰うとは思わなかった(笑)」
R「ウソだろ!?」
S「サインは黙って書いちゃうようにお互い約束してるんだけど、チョコはどうしよっかって。とりあえず受け取って、で、その仔にメールしたら向こうも僕宛のチョコを貰ってたんだ(笑)」
(一同大爆笑)

――音楽を始めたキッカケは?」(byガーリィ)
R「紙面の関係上カット!(笑)」

――今は幸せですか?(byガーリィ)
S「はい、とっても幸せです」
R「俺もスプリットと全く同じ気持ちだ」

――弟ってどんな存在?(byガーリィ)
S「今度は兄貴宛ての質問だよ!」
R「わかってる(汗)……えぇとな、もう愛しくて愛しくて堪らないわけよ。本当にちょこちょこと後ろばっかり着いて来る様な弟なんだけども、それが無くなるといざ寂しくなっちまうわけ。そこに居るのが当然で。でも、憎めないというか。 ……大切な存在だ」

――恋愛観について!(byガーリィ)
S「見た目より、中身だと思う。 優しくて、前向きで、楽しいポケが良い……な」
R「しっかりしたヤツがいい」

――誰にも絶対負けない!って言える事は?(byガーリィ)
S「唄を歌うこと。あと、ライヴのMCの発想(笑)」
R「バトルかな。腕っ節は負けたくないねぇ……特に同種には(笑)」

――今何がしたい?(byガーリィ)
S「やっぱりライヴかな。色々と準備してるんで、皆さん今しばらくお待ちくださいませ」
R「腹、減ったな。母さんの作るシロガネ山の芋が食べたい(笑)」

――音楽を通じて伝えていきたいものってある? (byヴァン)
S「いっぱいありますね。それこそ数え切れないほどに……でも、言い換えるとたった一つなんです。当然のように僕が此処に居て、君が此処に居る。そしてお互いに途切れる事無くずっとこの島で生き続ける。たったのそれだけの事なんですよ。僕が唄を歌うのは僕が生きてる証拠だから。 ……バンド名『サザンクロス』は南十字星という意味です。星はさっき言った通りでしょう?毎晩姿を現して、光る事でその姿を示してくれる。そして、途切れる事は無い。何百何千光年という遠くから僕に届く光は、その星だけのもの。 この島で貴方に代わる存在は、貴方以外に居ない。歌うことでそう伝えたいと思います」

――家族を失って悲しみに暮れてた君を変えてくれたのはなんだったのかな? (byヴァン)
S「……そうですね。もう瞳を閉じかけた僕が最後に縋ったのは、やはりレウス兄貴だと思います。彼が居なかったら、正直此処で呼吸していないと思いますね」
――それがどういう風に君の心境の変化をもたらしたのかな?
S「初めはレウス兄貴が瞳を開けてくれたんです。僕の我侭を聞いてくれて、救われた。そうしたら、島に広がる素晴らしい光景が目に飛び込んできたんです。支えてくれる存在が居て、僕という存在を愛してくれる人が居る。それだけで愛し続けられると思えたです。自分自身を。」

――一度無くなって再び貰い受けたこの命、これからどのように過ごしていきたい? (byヴァン)
R「これからは、色々なものをプレゼントしていきたいっすね。それが例えば手編みのセーターだったり、背中の炎だったり、下らないおしゃべりだったりするんですけど。そのプレゼントを配るために生き返ったんじゃないかなと。 はたまた、そのプレゼントは俺だけじゃなくて誰からかも貰うもので。例えばそれがスプだったりとか、母さんだとか、ドンすけだとか、島の自然だとかするんですよ。だけど、そのプレゼントは今までじゃ小さすぎてわからなかったんだよね。それが誰かの些細な一言だったりとか、蕾が朝露に濡れながらも開く事……ってのを知ったのは、一度死んでから気付いた事で。そのプレゼントを受けたり、渡したりできるように過ごしたいですね」

――ぶっちゃけた話。再び地上に戻れるかもしれないそのチャンスを貰った時、どういう気持だった? (byヴァン)
R「チャンスを貰った時に条件がありましてですね。それは『大切な存在に気付かれない、声を掛けてはならない』と言う事だったんです。しかも執行猶予付きでしたから、どちらかと言うと半ば諦め気味だったんです。ただ、スプの成長したその姿を見たいが為にこの世界に戻ってきたって気持ちでした」

――今の二人の状況について説明してくれるかな?(どういう風な毎日を送ってるのか) (byヴァン)
S「僕は基本的に共和国で戦艦の艦長になるために勉強している事が多いんです。ただ、夜に暇が出来たら共和国の街でギターの練習がてら、弾き語りのライブをするってこともあります。最近はクロ達や兄貴の力を借りて、ライブハウスで活動するってこともあるんですよ」
R「お客さん自体はあんまり入らないんだけどな……毎回赤字で」
S「寂しい事言わないで、事実だけど(笑)……それで、一日空きがあるなんて日には故郷の森に帰って兄貴と遊んだりしてますよ」
R「最近は……何に嵌ってるんだっけ。 ……そうだ、あやとりだ」
S「なんか『ホウキー!』とか言って遊んでるよね(笑)紅い糸1つであんなに白熱する事はなかなか無いと思いね」
R「あと、俺戻ってきて思ったんだけど……スプってイチゴが相変わらず好きなのな」
S「昔から大好物だったじゃない」
R「拍車が掛かってるじゃん(笑)この前イチゴサンドの封に『スプ専用』って書いてただろ?」
S「あー……だって好きなんだもん(笑)」

――もし、お互い離れ離れになることなく今も昔もずっと一緒にいたら、どういう道を歩んでたと思う? (byヴァン)
R「どうだったんだろうなー……森に先ず人間が来なかったから、多分一生人間とは会わずに生きていくって事になるよな」
S「勿論あの島にも現れなかった事になるし……考えられないですね」

――二人にとって、あの不思議な島はどういう存在? (byヴァン)
S「巡るべくして巡り合った存在が集まる場所……でしょうか」
R「ありえないはありえない。……昔のキャッチフレーズだっけ?でも、まさにそうなんだよな。叶わない夢はないという感じ」

――やっぱバトルすると兄貴のラストさんの方が強いんですか? (byサンライト)
S「一応僕も訓練は欠かさず受けてますけど……」
R「単純なバトルなら俺の方が強いだろうな。きっと」

――すげー今さらですけどどうしてラストさんは生き返ったんですか? (byサンライト)
R「えーと、死んだ後で真っ暗だった俺があるシンプルな部屋で目覚めてな俺の目の前に片翼のトゲチックが現れたんだ。軽い世間話をした後に神妙な顔付きでこう言われたんだ『一週間の執行期間の後、記憶をそのままに空から世界を見守るか、記憶を消してもう一度生まれ変わるかを決めてください。ただし、執行期間の間は最愛の者とは言葉を交わしてはならない。』そんな制約があって、地上に降り立ったんだけど、一週間でトゲチックが見てたのは俺が生きるべき存在か、死ぬべき存在かだったんだよね。で、結局俺達は生きるべきだと判断されたわけ」

――あの世を見れたんですか?(byサンライト)
R「あの世……だったのかなぁ?わかんないよ」

――てか生死の間ってことは、あの世にすらいけなかった的な状態だったのかしら(byサンライト)
R「や、確かに俺達は100%悪くないよ。勝手に人間が攻め込んできて、殺されちゃったわけだからさ。あの世に黙って行けるほど死を納得してなかったよ、俺は」
S「ところで、兄貴はさっき『記憶をそのままに空から世界を見守るか、記憶を消してもう一度生まれ変わるか』の選択を迫られてたけど……内心はどっちを選ぼうと思ってたの?」
R「んー……、……もし、の話だが。仮にあの後消えたら『記憶をそのままに空から世界を見守る』を選んでただろうさ。記憶を消して生まれ変わっても、お前が居なきゃ意味無いんだよ」

――スプリットさんにとってパイロットなんて全然知らない世界だったはずだけど、その道を知り、選んだきっかけは? (byサンライト)
S「レウス兄貴がジェダイって職業だったんだ。それで、僕も後を追うように戦士になろうと決めたわけ。ちなみにパイロットじゃなくて戦艦の艦長候補ね?」

――サンライトは最近ギターの練習を始めました。まだまだ初心者です。スプリットさん、アドバイスください(待 (byサンライト)
S「えぇと、ギターで一番難関なのはコードを押さえたりする左手の動きだよね。初心者だから1~12フレットの1~6弦までを順々に鳴らしていく練習をがりがりとギターを始める5分で練習するといいかも。あと、机に掌をべったりとつけて人差し指~小指まで一本ずつ立てて机を軽く叩く。その時に他の指を絶対に動かさないように。この練習を暇な時にやってると凄く指が動くようになるよ。 先ずは一曲を完全に弾ける様に毎日練習すれば、きっと上手になると思うよ! いつか一緒に演奏しようね!」

――弟から兄へ、兄から弟へ(byそーと、おかゆ)
S「……えっと、いつも僕の事を護ってくれてありがとう。兄貴のお陰で、毎日が幸せです」
R「スプが居てくれて良かった。 ありがとう」

(終わり)

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プロフィール
HN:
年齢:
33
性別:
男性
誕生日:
1990/04/05
職業:
大学生
趣味:
野球・ポケモン
自己紹介:
Kです。
いろいろ生真面目な事を書くと疲れると思うんで、箇条書きでいいですか?いいですよね。

・野球とポケモンが好きです。
・野球はキャッチャーやってました。ミットを持つと人間が変わるとよく言われます(笑
・ポケモンはラプラス、バクフーン、ラティオス辺りが好み。
・すごくカッコイイかすごくカワイイが好き(笑
・カフェパのプロフナンバーは4。
・芸能人の三浦春馬と全く同じ日に生まれる。雲泥の年収差があってちょっと泣ける←
・音楽も好きです。
・好きなバンドはBIGMAMAとBUMP OF CHICKEN。
・他にも色々ありますが、一番好きなのはこの2つ。


こんなやつです。仲良くしてやってください。
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