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元に戻っただけだ。目を開いても、閉じていても、どちらでも変わらない真っ暗な世界。
死んだ後どうなるかって、前にスプリットに訊かれたことあるけど……こんな世界なんだぜ。
天使が居るわけでも、悪魔が居るわけでもねぇんだ。
……何故、こんなところに俺は居るんだろうか。
「その理由を教えてあげようか」
”あの”時以来の、誰かの言葉を聞いた。
全身の毛が逆立つほどに驚き、言葉の聞こえてきた真後ろへと振り返る。
そこに居たのは、一匹のトゲチックだった。にこにこと微笑んで、まるで俺の事をからかっている様な気にさえ思わせた。
彼女がふわふわと浮かぶ度に不揃いの羽音が響いた。 良く見てみれば、彼女の翼は片翼らしい。
「君は、まだ最期の別れを終えていないんだ」
「最期の別れ……?」
何だ、と訊く前に呟かれた彼女の言葉に思わず聞き返してしまった。
彼女はくすくすと更に面白げに笑った。
「そう。最期の別れだよ。そして、君は自分で自分自身の運命を決めるんだ」
……自分自身の、運命。
何かただならぬ言葉に彼女を見下ろす眼光を一層強めた。
そこには、ある種の期待があったからだ。
この暗闇を抜け出して、日のあたる場所へと戻れるという希望。
あわよくば――愛しい、弟の元へ戻れるんじゃないかという希望。
「君はね……”君の記憶全てを消して生まれ変わる”か”記憶をそのままに空から世界を見守るか”を選択してもらうよ。君にはその権利がある」
審判は儚い事を言い放った。
そのルールには続きがあるらしい。
「執行期間は一週間。多くの者は大切なものを確かめに行く。ただし、1つだけ制約があるんだ。君は本当に最愛の者と目を合わせてはいけない。言葉も交わしてはいけない」
どうかな?と呟く小さな天使へ小さく首を振った。
そして、彼は消えていく。
大切なものを確かめにゆくために。
Comment
いろいろ生真面目な事を書くと疲れると思うんで、箇条書きでいいですか?いいですよね。
・野球とポケモンが好きです。
・野球はキャッチャーやってました。ミットを持つと人間が変わるとよく言われます(笑
・ポケモンはラプラス、バクフーン、ラティオス辺りが好み。
・すごくカッコイイかすごくカワイイが好き(笑
・カフェパのプロフナンバーは4。
・芸能人の三浦春馬と全く同じ日に生まれる。雲泥の年収差があってちょっと泣ける←
・音楽も好きです。
・好きなバンドはBIGMAMAとBUMP OF CHICKEN。
・他にも色々ありますが、一番好きなのはこの2つ。
こんなやつです。仲良くしてやってください。