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ある夜のこと。
イグナというガーディのお話……
イグナは両親と少しだけ離れた場所で横になった。
他の兄弟と違い、物事を深く考えることができるイグナは今日も不思議な感覚に襲われた。
何かに触れるとその触れたものを通じてそれの出来事や近い未来を見る能力。
名前も付けていないその能力の存在を知っているのは、彼の父親であるガーリィを始めとする一部の存在だけだった。
しかし、その能力が正しいのかと言われれば即答は出来ない。
まだ、その能力で見た映像と自分自身の瞳を通じて見る光景とが一致した瞬間は訪れていないからだ。
イグナは首から下げた銀のネックレスへそっと触れてみた。
前脚の爪と認識票の金属片が当たってコツン、と音がする。
クロから貰った認識票。何故こんなものをつけているのかと父さんに聞いた。
父さんは少し話すのを躊躇っていたようだが、その理由を話してくれた。
それを聞いた瞬間に、気分が悪くなった。もしも自分がそんな立場に立ったら……と思うと怖くなったからだ。
それとほぼ同時に気がついた。
クロはそんな状況にありながらも、ボクに気を遣ってくれていた。
ただ、遅かれ早かれ何時か別れがやってくる。
その時、残されるのはきっとボクだ。
……その時を迎えた”ボク”はどうすればいい?
胸がぎゅっと締め付けられる感覚。
もう夜も遅いのに、横になっても眠れる気がしなかった。
たったの一人ぼっちで消えていく。
其処にクロが居なくなると考える。
そう、当然居るべき存在が消えてしまうと考えると誰しもが感じるのだ。
言葉では言い表せない、その感覚を。
そして、イグナは時を超えた。
白の世界。真っ白な空間に流される旋律はまだ世界に生まれて少ししか生きてないボクの耳でも知っている気がするもの。
バイオリンのソロ。誰が弾いているの?
首を其方へ向けた。そう、ボクはその表情を知っている。
クロだ。彼もバイオリンが弾けたんだ……イグナは彼の旋律にばかり耳をやっていた。
だが、しかし。
大きな、それこそボクよりも大きなクロを包み込まんばかりに大きな手が、クロを払った。
クロもイグナも声を上げる間も無く、彼は払われた。
吹っ飛んだ彼は白に紅を垂らす。
そんな状況でボクはなぜか自分でも驚くほど冷静だった。
何故この空間にクロが居るのか。
クロがバイオリンで奏でていた旋律の意味。
色々なことに頭が回った。そして、その全てを記憶していく。
恐ろしいことに、人やポケモンはこんなに簡単に死んでしまうのか、なんて事まで考えている自分が居た。
そして、イグナは時を超える。
意識が戻った彼は、幸せそうな顔で寝ている父親を叩き起こしたのだった。
Comment
いろいろ生真面目な事を書くと疲れると思うんで、箇条書きでいいですか?いいですよね。
・野球とポケモンが好きです。
・野球はキャッチャーやってました。ミットを持つと人間が変わるとよく言われます(笑
・ポケモンはラプラス、バクフーン、ラティオス辺りが好み。
・すごくカッコイイかすごくカワイイが好き(笑
・カフェパのプロフナンバーは4。
・芸能人の三浦春馬と全く同じ日に生まれる。雲泥の年収差があってちょっと泣ける←
・音楽も好きです。
・好きなバンドはBIGMAMAとBUMP OF CHICKEN。
・他にも色々ありますが、一番好きなのはこの2つ。
こんなやつです。仲良くしてやってください。